第1回「小柴昌俊科学教育賞」に関する経過報告
2005年3月11日
小柴昌俊科学教育賞選考委員会
委員長 秋山 仁
第1回「小柴昌俊科学教育賞」には、昨年10月29日迄を応募期間とし、総計78件の応募がありました。昨年12月16日の第1次選考会議において、厳正な審査を行い、これらの中から10件が第1次審査を通過しました。
本年1月17日から2月10日迄の間に、第1次審査を通過した活動プログラムに対し現地調査を行い、申請者へのインタビュー、プログラムの実施状況、成果、生徒の生の反応など、約20の項目にわたり慎重な調査を実施いたしました。
2月23日に第2次選考委員会が開催されました。第1次審査を通過したどのプログラムも大変立派な活動プログラムであったので、10件から4件に絞る選考は大変難航いたしました。主に下記の点を重視し、最終的に4件に絞り込みました。
・ 長い歴史を持つ
・ 多くの人を対象としている
・ 理科教育において創意や工夫、努力の形跡が見られる
・ 実際に成果が既に上がっている
・ 時代や社会が求める理科教育を実践している
・ 定期的、組織的に行っている
・ 活動が将来にわたって継続される
最終的に選抜された活動プログラムは次の通りです。
*「自律的学習力育成と基礎学力向上プログラム」 −北海道札幌稲雲高等学校 代表者 大河内佳浩−
数学のe-learningシステムを授業に積極的に利用することで、また、生徒に積極的に利用されることで、わかりやすい数学の授業を展開し、生徒の数学への興味・関心を高め、意欲的に学習に取り組む姿勢を育成することを目的としたプログラム。
*「光と風と僕たちがはこぶ、田舎のブロードバンド」−豊増伸治(星の動物園みさと天文台研究員)−
科学と生活との乖離という認識を具体的なテーマに取り組むことで払拭し、本質的な思考に慣れ、本物の意欲や夢、実感を得る方法として科学を再認識することを目的としたプログラム。
*「児童の基礎科学への関心を高める科学教室指導プログラム」−金沢市児童科学教室 代表者 藤井昭久−
児童の科学や自然への興味・関心を高め、科学の基礎知識や実験操作技能の習熟を図り、科学的な追及を通じて、科学することの能力を育て、その楽しさ、大切さを感じ取らせると同時に、社会性、創造豊かな人間性の基礎を培うことを目的としたプログラム。
*「ワラジムシを用いた創造性・主体性教育」−前島昭弘(晃華学園中学・高等学校教諭)−
科学の方法を知ると同時に、その楽しさと奥深さを知り、生きた生物材料、自然界に生息している生物と直接触れることによって、自然界の多様性と生命の不思議さを感じ取ってもらうことを目指し、実験観察をするために必要な道具を創意工夫して作成させ、自主的に実験を進めていく態度を育成し、実験計画、実験結果の記録の仕方、まとめ方について学び、かつ、生命について考える機会を与えることを目的としたプログラム。
これら4件について、以下の要領で、最終審査会を兼ねたプレゼンテーションを行います。
開催日時:3月27日(日)
プレゼンテーション 10:30〜12:30
最終審査会 12:30〜13:30
表彰式 14:00〜15:10
会場:丸ビルコンファレンススクエア Room4
プレゼンテーション・表彰式をご観覧希望の方はこちらをご覧ください。