「折戸周治賞」選考結果              2010年2月24日

                       「折戸周治賞」選考委員会
                        選考委員長 山田 作衛


選考委員会で慎重な審議を行い、下記の通り決定いたしました。


者 : ア 史彦 (高エネルギー加速器研究機構・理事)

        山内 正則 (高エネルギー加速器研究機構・素粒子原子核研究所・教授)

受賞対象: B中間子におけるCP非保存の発見」

授賞理由: 
KEK-BにおけるBelle実験は大量のB中間子を生成し、その崩壊の詳細な研究を行って、B中間子系でCP保存則の破れていることを発見した。CP対称性の破れは、中性K中間子で発見されて以来、長年の素粒子物理の謎であったが、B中間子でも破れていることが新たに分かり、さらに深い理解に道が開かれた。この研究は、中性B中間子の崩壊過程を用いて小林・益川理論の正しさを裏付け、さらに荷電B中間を含むいろいろな崩壊過程でのCP非保存の研究を続け、より系統的にCP非保存現象を精査する可能性を示した。
Belle実験は大きな国際共同実験であり、これは多くの研究者の協力でなされた成果であるが、高崎氏と山内氏はそれを当初から主導して、これらの多くの成果を上げるうえで、中心的な役割を果たした。

以上

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 「戸塚洋二賞」選考結果         2010年2月24日

                                     「戸塚洋二賞」選考委員会
                                     選考委員長 荒船 次郎

選考委員会で慎重な審議を行い、下記の通り決定いたしました。


受 賞 者 : 梶田 隆章(東京大学宇宙線研究所教授・所長)

受賞対象: 「大気ニュートリノ振動の発見」


授賞理由:
カミオカンデ実験により存在を発見・示唆された大気ニュートリノ異常現象は、スーパーカミオカンデ実験によって、存在が確立すると共に異常がニュートリノ振動によるものであるという解釈が確立した。大気で発生した電子ニュートリノ、ミューニュートリノそれぞれの強度、角度分布、エネルギーが高精度、高信頼度で観測された結果である。この意味で、ニュートリノ質量の存在と、弱い相互作用のレプトン混合の存在が、スーパーカミオカンデ実験によって、世界で初めて発見された。スーパーカミオカンデ実験は多くの研究者からなる国際共同実験であるが、この発見を成し遂げる上で、梶田隆章氏は故戸塚洋二氏と共に指導的・中心的な役割を果たした。


以上

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下記の要領で、表彰式を執り行います。

日   時 2010年3月21日(日)15:00−16:00
会   場 東京大学「小柴ホール」
〒113-0033 文京区本郷7−3−1


表彰式をご観覧ご希望の方は事前のお申込みが必要です。
こちらをご覧ください。